長崎市の鈴木市長は、保留にしていた8月9日長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典へのイスラエルの招待について、31日午後「招待しない」考えを表明しました。

鈴木市長は「あと9日となった現時点でもリスク等への懸念に変わりはなく招致しないことを決定した。これは決して政治的な判断に基づくものではない。式典を平穏に円滑に開催したいという理由からの判断」

「原則としてあらゆる国の代表に参加してほしいと思う中このような判断になったことは大変残念」などと話しました。

既にイスラエル側にも伝えたということですが、イスラエル側の反応については「回答は差し控える」としています。

パレスチナ自治区・ガザへの攻撃を続けるイスラエルを平和祈念式典に招待するかについて、長崎市は抗議行動など不測の事態発生の懸念を理由にギリギリまで情勢を見て判断するとしていました。

一方広島市はイスラエルを招待し、イスラエル側も出席する意向を示しており、2つの被爆地で対応が分かれた形となりました。