南海トラフ地震など災害への備えについて考えるシンポジウムが宮崎市で開かれました。

内閣官房国土強靭化推進室が主催したシンポジウムには、市民のほか行政職員など240人が参加。

講演では、中学生の時に岩手県釜石市で東日本大震災を経験した川崎杏樹さんが、震災の教訓や防災教育のあり方について語りました。

(「いのちをつなぐ未来館」語り部 川崎杏樹さん)
「(災害は)自分の身に必ず起きるものだというふうに強く心構えをしておくということが必要なのではないかというふうに感じています。備えていれば助かることもできるというのも併せて覚えておいていただきたい」

このあと、パネルディスカッションが行われ、地震や防災の専門家らが「災害が起きる前にできること」をテーマに意見を交わしました。

(京都大学防災研究所宮崎観測所 山下裕亮助教)
「非常に多様性がある、南海トラフ地震というのは。みなさんが今までの避難訓練で経験してきたことがないことが、実は起こるということが1つ知っておく必要があることだと思います」

シンポジウムを通して参加者たちは防災意識を高めていました。