18日夜、宮崎県日向市の刀鍛冶、松葉一路さんの住宅や作業場などを全焼する火事がありました。
「日本刀製作技術」が県の無形文化財に指定されている松葉さん。
本人によりますと、刀は、全て運び出され、無事だったということです。

無鑑査という刀匠の最高位を授与されている松葉一路さん(64歳)。日本刀の制作技術は、去年、県の無形文化財に指定されました。

火災に気づいた付近の住民が通報したのは、18日の午後6時すぎ。
日向市平岩にある松葉さんの住宅や作業場などが全焼しました。

松葉さんは、出火当時、従業員と2人で自宅の外にいたということです。

火災の原因について松葉さんは・・・

(松葉一路さん)
「紙袋の中に、その(刀づくりで使う)わら灰を移して倉庫の中に入れていたんですよ。はっきりしているんですよね。(Q.それが原因?)間違いない。やらかしてしまいました」

また、中にあった日本刀については・・・

(松葉一路さん)
「人生ほんと一寸先は闇ですよ。こんなことが起こるなんてね。ただ、刀は全部運び出して無事だったのが唯一の救いです」

この火事で、松葉さんは首に軽いやけどをしました。
従業員にけがはなかったということです。