1日から「子ども予防接種週間」です。
近年、「はしか」と「風しん」を予防するワクチンの接種率が低下しています。
小児科医は、このままでは「はしか」と「風しん」が流行するおそれがあるとして接種を呼びかけています。
1歳になったときと小学校入学前の2回接種が必要な「はしか」と「風しん」の混合ワクチン。
宮崎県内の接種率は、2020年度、1歳児が97.4%でしたが、昨年度は94.4%に低下。
また、小学校入学前も昨年度は93.7%と落ち込みました。
また、昨年度は12月までに8割の接種でしたが、今年度の12月までは7割程度にとどまっていて、さらに接種率は下がるとみられています。
県内の小児科医は次のように警鐘を鳴らします。
(さとう小児科 佐藤潤一郎医師)
「(接種率が)95パーセントをキープしないと感染が流行してしまう」
感染力がとても強く、脳炎の発症リスクも高い「はしか」。
佐藤医師によりますと、新型コロナの影響で、海外では子どもたちがワクチン接種を受けることができず、アフリカで「はしか」の流行により多くの子どもが亡くなっているということです。
佐藤医師は、積極的にワクチンを接種してほしいと呼びかけています。
(さとう小児科 佐藤潤一郎医師)
「僕たち小児科医が一番打ってほしいワクチンが、麻しん・風しんワクチン。ぜひ、お子さんの命を守るため、ひいては接種をできないお子さんの命を守るためにもMRワクチンをしっかり打ってほしいなという風に考えています」