延岡市にもあった青い鳥居 港神社
全国でも珍しいという青い鳥居は延岡市にも。
東海町(とうみまち)の海辺にある港神社。
真新しい大きな青い鳥居とお宮へとつづく階段に5つの鳥居が並んでいる。


この鳥居について市民は知っているのだろうか。
(記者)
「青い鳥居の神社があるの知ってますか?」
(延岡市民)
「知らないです」
「青い鳥居は私見たことないと思います」
「(なぜ青いか)私も分からんです、70年おるけど」

神社について周辺の住民から詳しい情報を聞くことはできなかったが、鳥居に名前が書かれていた人物に話を聞くことができた。

日高水産の会長、日高光明さんは、延岡漁協の組合長を長年務めていて、港神社の管理は漁協が中心となって行っているという。
(延岡漁協・日高光明組合長)
「いつぐらいから青くなったのかっていうのは、昭和40年の始め、3、4年くらいからかなと思ってるんですけどね。私たちが子どもの頃の鳥居は、木で作ってありましたからね。色もなんもついてない木そのままの」

日高組合長によると、青い鳥居が奉納されのは昭和40年代前半。
だが、誰が何のために奉納したのか記録などは残っておらず分からないという。
(延岡漁協 日高光明組合長)
「謎です。たぶん、海に関係がある神社なので、それで青にしたんだろうということなんですよ」


現在ある大きな鳥居は、おととし、漁協が中心となって建て替えたものだが、SNSで話題となっていることなどから、以前と同じ青色にしたという。
宮崎県神社庁のトップも驚いた
取材班では、県内およそ650の神社を包括する県神社庁のトップ、宮崎神宮の本部雅裕宮司にも港神社について尋ねてみた。

(三浦功将キャスター)
「宮司に見ていただきたいのがこの鳥居なんですよ」
(宮崎神宮 本部雅裕宮司)
「いや~!珍しいですよ。びっくりしました。こういう鳥居がある、こういう神社があることを知りませんでした」

驚きを隠せないようだが、本部宮司も次のように推察する。
(宮崎神宮 本部雅裕宮司)
「これは、たぶん、海の神様ということで、青く塗られたんだろうと思います」

さまざまな意味や理由がある鳥居の色。
ちなみに宮崎神宮の場合、コンクリート製の鳥居を銅板で覆っていて、神武天皇と所縁のある伊勢神宮や明治神宮と同じ木の色にしている。

(宮崎神宮 本部雅裕宮司)
「青い鳥居がひとつのきっかけになったらいいなと思う。こんな鳥居もあるんだというような。たくさんお参りいただいたら、神様も喜ばれますね」

※MRTテレビ「Check!」12月16日(金)放送 「Check!調査班」から