新型コロナ感染者の増加が続いていますが、本格的な第8波の流行に迫る中、自宅療養への備えが重要になっています。
新型コロナの発生から3年近く経ち、発症してから療養が終わるまで一度も医療機関を受診しない人も多くなってきました。
自宅療養の際、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
宮崎市の「トモ薬局」。
新型コロナの感染者が増えるにしたがって、抗原検査キットがよく売れていると言います。
(トモ薬局大島店 得能辰大店長)
「前回の第7波のときもかなりの購入希望者がいらっしゃいました。しばらく落ち着いていたんですけど、第8波がちょっと始まってきたということで、ここ最近も販売を伸ばしている」
コロナの感染拡大が繰り返すにつれて、増えているのが自宅療養者。
第7波真っただ中の8月24日には、県内の自宅療養者は、2万3474人に上りました。
こうした中、備えておいた方がいいのが・・・
(トモ薬局大島店 得能辰大店長)
「一般的に解熱鎮痛剤と言われているお薬、あとは総合のかぜ薬、このへんは常備された方がよろしいかと思います」
実際にこの薬局でもかぜ薬や解熱鎮痛剤、それに経口補水液をコロナに備えて買っていく人が増えたと言います。
(トモ薬局大島店 得能辰大店長)
「皆さんコロナに対する知識がだいぶついているように思いますので、ご自身で備えをして、それで対策をする方が増えているような印象です」
また、専門家は、急変への備えが重要と話します。
(愛泉会日南病院 峰松俊夫医師【ウイルス学】)
「(容体が悪化すると)患者さん自身の判断力は落ちたりします。なので、患者さんが自ら判断するというよりは、やはり、すぐに連絡ができる体制を確保していただく」
感染者は自分の変化に気づきにくいため、こまめに家族や同僚などと、連絡をとるようにするほか、酸素飽和度が測定できる器具、パルスオキシメーターの活用が重要だと話します。
県は、「急に息苦しくなった」、「座らないと息ができない」などの症状がある場合や自分の体調に不安がある場合は、県のフォローアップセンターに相談するよう求めています。(電話 0120-890-099)
峰松医師によると、パルスオキシメーターは手に入りにくいのですが、スマートフォンの無料アプリがあるので、それを活用するのも1つの方法とのことでした。