卸売市場を通さずに自社の加工場などに直接入れるという動き
市場が抱えるさまざまな問題。実は宮崎だけでなく、全国でも。
(東京農工大学 観山恵理子講師)
「日本国内の卸売市場流通というのが戦後、高度経済成長期、並びにバブル期に全国的に構築されたようなものなので、大体、今から50年くらい前に設備が整備されたものが多い。なので、これらの更新時期を迎えている市場が多い」


このほか、宮崎市中央卸売市場では、生鮮食料品の取扱い量が青果物・水産物ともに減少傾向にあります。
専門家は、卸売市場の流通量の減少に施設の老朽化と温暖化の影響も大きく関わると分析しています。

(東京農工大学 観山恵理子講師)
「近年、温暖化で非常に夏などは外が暑いので、設備が古いことによって、『コールドチェーン』といって産地から消費地までずっと冷蔵温度で管理して輸送するということが、卸売市場を経由すると、難しい場所が多くなってきているので、量販店や外食加工業者なども、卸売市場を通さずに、自社の加工場などに直接入れるという動きが増えている」
