「バイオマス発電」から「循環型農業」にも


また、本部農場で行っているバイオマスを活用した発電の取り組みは、脱炭素のみならず、環境に優しい「循環型農業」にもつながっています。

こちらの茶色の固体とペットボトルに入った液体は、発電でメタンガスを生成する工程で残ったふん尿が原料となっているもの。

(本部農場 本部博久代表)
「発酵し終わった原料を絞って、液体と固体に分けて、液体の部分が化学肥料の代替えとなる肥料として使われて、固体の部分が残くずの代わりとなる再生敷料として使っている」

(左)再生敷料に (右)肥料に


液状の肥料は、牛が食べる牧草にも使用しているほか、地元の米や野菜などの農家の畑にも散布しています。


肥料の価格が高騰している中、化学肥料の代わりとして活用していこうと新富町も注目しています。

(新富町産業振興課 戸高玲子さん)
「(液肥を)試しでまいてもらって、収量とかを今から調査していく。それがうまくいったら、町内全域に広げたいという思いで協議会を立ち上げて、町が全面的にバックアップして町内に広げていければ」


一方、地元の農家からも期待の声が。

(地元農家)
「肥料が高いから散布してもらおうと思って。循環型という観点で見ると、エコでもあるしいいと思う」

地球環境に目を向けた取り組みが広がれば


2050年までに温室効果ガスの排出量実質ゼロを目指す日本。
脱炭素と循環型農業を実現する本部代表は、地球環境に目を向けた取り組みが広がることを願っています。

(本部農場 本部博久代表)
「まだ、うちしかこれがないので、うちがどんどんいいプラントとして稼働させることで、また、地域の人たちがやってみようと思ってもらえるようにしていきたい」


※MRTテレビ「Check!」11月9日(水)放送分から