大分市佐賀関の大規模火災は、発生から3日目を迎え、燃え広がる危険がなくなったとして鎮圧が発表されました。
(渡辺敬大記者)「ところどころ白い煙がいまだに上がっています。懸命な消火ホースで水を撒いている様子もうかがえます」
18日発生した大分市佐賀関の火災。午前11時時点で無人島を含まない半島側では火の勢いが弱まり、燃え広がる危険がなくなったとして、市は20日夕方、鎮圧したと発表しました。

今回の火災では住宅や空き家など170棟以上焼けたほか、強風により現場からおよそ1.4キロ離れた蔦島にまで飛び火し、被害が拡大しました。
(渡辺敬大記者)「今もこちらはもくもくと白い煙が上がっています。無人島ということで消火活動はかなり難航しています」

大分市によりますと、火元とみられる住宅から1人の遺体が見つかり、警察は連絡が取れていない稲垣清さん(76)との関連を調べています。
鎮火のめどがたたない中、佐藤知事は20日午前、現地に入り被災状況を確認するとともに避難所を訪れました。
(佐藤知事)「被災者に聞き取りを行っているところなので、それに応じて住むところなどの対応を進めていきたい」
現場からおよそ600メートル離れた「幸の浦地区」では、火災による水道管の漏水で水圧が低下したため、一部の住宅で水が出にくい状態が続いています。
(住民)「おとといから水は出ないです。洗い物ができない」
上下水道局によりますと、復旧時期は未定だということです。














