沖縄慰霊の日を前に 地元小学校で平和学習

今月20日。

山内さんは波島地区の子どもたちも通う宮崎東小学校を訪れ、沖縄慰霊の日を前に行われた平和学習に参加しました。

授業では5年生の教室と沖縄県糸満市をリモートでつなぎ、宮崎市の語り部グループ、「南の風」の代表、常盤泰代さんが平和祈念公園を案内しました。

その中で児童たちに紹介されたのは公園内に設けられている平和の礎(いしじ)。沖縄戦で亡くなった24万人余の人の名前が国籍を問わず刻まれています。

1854人の宮崎県出身者の名前も。礎には山内さんの父と祖母の名前も。

児童たちは2人の名前を前に平和を誓いました。

(児童)
「皆さんの思いを続けていきます」
「このようなことが二度とないように、みんなで努力し続けます」

(山内 武 さん)
「昔、こういう悲劇が日本にもあったということを忘れつつある昨今の世の中ですけど、それは決して忘れてはならないもの。この平和がずっとずっと世界平和がずっとずっと続くように、貢献していくような気持ちで、皆さんも一日一日学んでください」

山内さんの言葉は児童たちにしっかり届いたようです。

(児童)
「多くの人が亡くなっているんだということを改めて実感した。戦争してはいけないという思いを受け取った」
「みんなに戦争の話を広められるように、知り合いとか家族、お姉ちゃんたちにもその話をして、そういう活動をしていきたい」