今後の政局に持つ意味は? SNSを使った選挙運動は?

今回の参院選は、今後の政局にどのような意味を持つのでしょうか。

宮崎公立大学の有馬晋作名誉教授は、去年の衆院選で少数与党となった自民・公明両党が、参議院で過半数を維持できるかどうかが焦点になると話します。


(宮崎公立大学 有馬晋作名誉教授)
「(自民・公明が参議院で)過半数割れしてしまうと、本来なら完全に追い込まれる。大きく政局が流動化して、政治が大きく変わるという節目だが、あまり国民がそんなに思っていなくて、何となく参院選は終わるかもしれないが、本当は大変な参院選だと思います」

また、有馬名誉教授が注目しているのが、SNSを使った選挙運動。

多くの有権者の関心が高まる一方、誹謗中傷や虚偽情報の拡散が、有権者の分断につながる可能性もあると指摘します。

(宮崎公立大学 有馬晋作名誉教授)
「最終的な危惧は有権者が分断化して、いわゆる民主主義は、最終的には意見が違っても、お互いに理解し合って調整しないといけないわけですので、それが一向に調整できなくて、分断から対立になってしまうということで、選挙が終わった後、結局対立が続いて、政治がまとまらないという事態になるのが、もう一つの大きな課題だと思います」


前回、3年前の参院選では、宮崎県内の投票率は47.52%と、全国ワースト8位の低い水準となりました。
私たち有権者は、今後の国の動向を決める1人として、しっかり各党の政策を理解し、一票を投じる必要があります。

※MRTテレビ「Check!」6月20日(金)放送分から