「軾」と呼ばれる1枚の畳

向かったのは、宮崎神宮の「儀式殿」です。
儀式殿は、本殿と同じく神職が祈願などを行う神聖な場所。
ここで、神職は、膝をついて祈りを捧げますが、そこに敷かれているのが「軾(ひざつき)」と呼ばれる1枚の畳です。


7年前、この「軾」の新調を宮崎神宮では丸山さんに依頼しました。
(宮崎神宮 石塚和也禰宜)
「国産のいぐさにこだわっているということで、非常に信頼の置ける業者なので、丸山さんにお願いした。非常に立派なもので、年月も経っているが、耐久性があって非常にいい」


(丸山畳店3代目 丸山雅光さん)
「一般の家庭の中の畳とは作り方が違うが、畳の基本がこの『軾』に入っている。この技術を作ることによって学べたのはありがたかった」

県畳工業組合の理事長も務め、研修会を開催するなど技術の継承にも力を注いでいるという丸山さん。
日本が誇る畳の魅力を未来へ受け継いでいきます。

(丸山畳店3代目 丸山雅光さん)
「本当にいい畳というのに触れてもらいたい。香り・色・肌ざわりがほかのものでは表せないのでそこを伝えていかないといけないと思ってやっていっている」

※MRTテレビ「Check!」6月13日(金)放送分から