児童福祉の分野で功績のあった個人や団体に贈られる「石井十次賞」に今年は、東京都の社会福祉法人「子供の家」が選ばれ、宮崎県高鍋町で贈呈式がありました。
この賞は、高鍋町出身で日本の児童福祉事業の先駆者として知られる孤児の父、石井十次の精神を受け継ごうと、毎年、贈られているものです。
今年の石井十次賞には、東京都の社会福祉法人「子供の家」が選ばれ、15日の贈呈式では「子供の家」の江川修己理事長に表彰状や盾などが贈られました。
「子供の家」は、1949年、戦争孤児を預かる事業を始まりに、全国で先駆けて少人数グループの養護を開始したり、児童養護施設の退所後、自立を支援する施設を設立したりするなど、多くの人に寄り添った活動が評価されました。
(社会福祉法人子供の家 江川修己理事長)
「青少年たちに、住まいとおいしいごはんを提供するという形の新しい福祉のスタイルを作っていくということに、大いにこの賞をきっかけにやっていきたい」
また、15日は石井十次の生誕記念式典も行われ、参加者たちは先人の偉業を称えていました。