去年8月に発生した、台風10号に伴う竜巻被害からまもなく半年が経ちます。
発生の予測が難しいとされる竜巻ですが、宮崎県内で発生する竜巻の特徴が徐々に分かってきました。

竜巻とみられる突風 宮崎空港の南東沖の海上で「2つ」発生

去年8月、台風10号の接近に伴い、宮崎県内各地で竜巻とみられる突風が発生。住宅被害は1700棟以上、けが人はおよそ40人に上りました。

宮崎大学農学部の竹下伸一准教授は、突風が起きた翌日から、特に被害が大きかった宮崎市南部を中心に現地調査を実施。

写真を撮ったり、聞き取り調査をしたりして、被害が確認できた地点を地図上にまとめました。

その結果、竜巻とみられる突風は、宮崎空港の南東沖の海上で「2つ」発生。

いずれも赤江地区を通過したあと、1つは城ケ崎、宮崎市役所、和知川原、小松へと進み、もう1つは、恒久、南宮崎駅付近、大塚、柏原へと進んだと推定されるということです。

(宮崎大学農学部 竹下伸一准教授・防災士)
「自然と線が2つ見えてきて、これ2つあったんだなと思いました。赤江地区は、最初の竜巻のあとにもう一度来ているので、ここは2回竜巻が通ったことになります。だから1回目で被害があったと思うが、もう一回来たことでさらに被害が拡大している」