被害拡大の原因は「猛暑」と「寒さ」

今年のヒヨドリの状況について専門家に聞いた。

(長友幸生記者)
「大量に発生しているのは異常な感じありますか?」
(日本野鳥の会・宮崎県支部 中村 豊 副支部長)
「そうですね。今の時期にこういう里地で、これだけ大量にっていうのはちょっと異常かもしれないですね」

一般的にヒヨドリは寒さに合わせて北海道や本州から九州に南下するものや、山で繁殖し、一年中宮崎にいるものもいるという。

では、なぜ今年は、大量のヒヨドリが現れるのだろうか。

(日本野鳥の会宮崎県支部 中村 豊 副支部長)
「去年の夏は暑かったので、木の実があんまりできなかったっていうことも考えられます。山手の方で食べるエサがなくなって、エサを求めて里地に降りてきた。今度は逆に冬になってきたら、寒波がすごくて、そのせいで向こうで生活できなくて普通よりも数多くヒヨドリが南の方の宮崎に渡ってきた」

ヒヨドリによる被害拡大の原因は、猛暑と寒さによるものだと推測されるという。

(日本野鳥の会宮崎県支部 中村 豊 副支部長)
「どうしてもヒヨドリも生活しないといけないので、人間は、何とか手立てがわかるでしょうけども、鳥はそこから離れて、エサのあるところに行くしかないと思いますので・・・」

【参考】
取材した2人の農家は、ヒヨドリの被害が続くようであれば、栽培する野菜を変えたり、ネットを張ったりする必要があると悩んでいる。

※MRTテレビ「Check!」2月17日(月)放送 「Check!調査班」から