宮崎県民の信仰心と正月の過ごし方が

一方、神話などの日本の古代文学に詳しい宮崎県立看護大学の大館真晴教授は、県民の信仰心が関係しているのではと指摘する。

(宮崎県立看護大学看護学部 大館真晴教授)
「まず神様に対する信仰心の厚さという県民性もあるのかと思います。なぜかと申しますと、宮崎には200を超える神楽の保存団体がございまして、普段から神社に接する機会も多くて、神様に親しみを持っている方の数が多いというのがまず一つの理由があると思います。信仰心が厚いということは、三社参りをきっちりするとか、参拝する方の数が多いというところに関係しているのかもしれない」

また、大館教授は、正月の過ごし方も影響していると分析する。

(宮崎県立看護大学看護学部 大館真晴教授)
「宮崎県の県民の方々の多くが、ご家族が県外からお戻りになられて、みんなでお正月を過ごすという形態の正月が多いと思う。そうしますと、県内にいらっしゃる数が多いわけですから、旅行に行かずに必然的にお近くの神社を参拝する方の数が増えていくのではないんでしょうか」

おさい銭は自分の気持ち

そもそも、おさい銭で大切なことは何なのか。
改めて、聞いてみると・・・

(宮崎天満宮 中原孝博禰宜)
「(おさい銭は)自分の気持ちじゃないでしょうか。『ご縁がありますように』と思う方は5円を入れるし、願い事がちょっと自分でも難しいかなと思うような方は自分のそれなりの気持ちの金額を入れられるということではないか」

今年、どんな一年間にしたいのか。
私たちはおさい銭を通して自分の気持ちを再確認しているのかもしれない。