今回の台風14号は、宮崎県内で2人の死者が出た2004年の台風16号と進路と勢力が似ています。
大雨や強風により大きな爪痕を残した台風16号の被害を振り返ります。

2004年8月に発生し県内を襲った台風16号。
九州に上陸後、県内を暴風域に巻き込みながらゆっくりと北上しました。

2004年 台風16号


県内は全域で暴風雨となり、降り始めからの総雨量は、えびの市で821ミリ、美郷町神門で753ミリを観測。


(記者)「現在も大量の土砂が道をふさいでいます」

椎葉村では、大規模な土砂崩れや道路の決壊などによって、住民が一時、孤立しました。
(がけ崩れ9か所、土石流6か所が発)


(記者)「こちらでは街路樹が次々と倒され激しさを物語っています」

また、風台風と呼ばれ、日南市油津では55.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。
(一時、約2万6千世帯、5万人以上に避難勧告。約11万世帯が一時、停電。交通機関も大きく乱れる)


県内では屋根や脚立からの転落で2人が死亡。被害総額は、およそ4700万円に上りました。

過去の教訓を生かし、早めの対策を心がけましょう。