県内424か所に防災上のリスクも

全国では、ため池の決壊による被害が相次いでいる。
2018年の西日本豪雨では、広島県福山市でため池が決壊。濁流がふもとの住宅を襲い、3歳の女の子が犠牲となった。

こうした中、国は2019年から、「ため池」の緊急点検を実施。

県内では、424か所が、豪雨や地震で決壊した場合、民家に被害が出るなど、防災上リスクがある「ため池」に指定された。


宮崎市の中池も被害の可能性があり、来月から2年間かけて、改修工事が行われることになっている。

しかし、ほとんどのため池は、大雨にどれだけ耐えられるかなど、詳しい調査も終わっていない。

さらに、改修工事が必要と判断されても、工事の完了までには、最低5年はかかるほか、費用の問題も否めない。

(宮崎市農村整備課農地防災係 安藤高弘さん)
「事業費も約2億円くらい1か所かかるので、お金がだいぶかかるということで、整備自体は何十か所もいっぺんにできるようなものではない」