衆議院議員選挙の争点について、宮崎県内3つの選挙区ごとに各候補者の考えをお伝えします。今回は、宮崎1区です。
宮崎1区に立候補しているのは、届け出順に、自民党・前職の武井俊輔氏、参政党・新人の滋井祐香氏、日本維新の会・新人の外山斎氏、立憲民主党・前職の渡辺創氏の4人です。


今回の選挙で争点となっている「政治とカネ」の問題や「物価高対策」などについてそれぞれの候補者はどのように考えているのでしょうか。
「政治とカネ」の問題について
自民党派閥の裏金事件を受け、衆院選の主な争点となっている「政治とカネ」の問題。政治の信頼回復に向け、各候補者の考えは…
(自民・前 武井俊輔候補)
「制度として仕組みの整え方が甘かったことは、率直に認めざるを得ないと思っていますので、私も党の会議も含めてですが、積極的に参加をして、しっかりとこの議論を、国民の皆様の納得感のある形で進めていくように全力を傾けていきたいと思っています」
(参政・新 滋井祐香候補)
「普通の考えでいったら脱税ではないですか。国民の税金を使っている以上、収支報告から仕組みを変えていくべきだし、そうした意識を政治家も変えていかないと変わらないというのはすごく思った。印象として」
(維新・新 外山斎候補)
「政治資金規正法でオープンにしなければならないものなのに、今回の裏金問題はそれさえ破ってしまった。(企業・団体から)何らかの思惑がかかったお金は受け取るべきではないと思っているし、日本維新の会は企業団体献金というものを一切党内ルールで禁止している」
(立憲・前 渡辺創候補)
「なぜこんなことが起こる政治構造だったのか、その政治構造を正しくしていくためには何が必要なのかということを有権者の皆さんと共有できるようきちんと対話をし、説明する姿勢が政治全般に求められていることだと思う」
物価高を踏まえた経済政策について
また、有権者の関心の高い物価高を踏まえた経済政策については…
(自民・前 武井俊輔候補)
「自治体にしっかりお金が行き渡るようにして、国のみならず、県や市町村がさまざまな補助・支援が現場に合わせた形できめ細かくできるような取り組みを、国としてしっかり応援をしていく。さまざまな経費全体を見て、しっかりと手元に残るお金を増やしていく、こういった政策を強化していきたいと思っています」
(参政・新滋井祐香候補)
「物価は高いし、税金も高いとなってくると、皆さんが買い物をしなくなって、より経済が回らないから悪循環。そこの打開策としては、税金を下げていく方向でやっていかないと何も変わらない」
(維新・新 外山斎候補)
「米に関しては政府備蓄米を開放するべきだと考えているし、ガソリン税の体制の見直しをやって国民の負担を和らげるというのは必要だと思う。そして、こんなに景気が回復していない中で消費税は増税するべきではないし、8%への減税を訴えて戦っていく」
(立憲・前 渡辺創候補)
「税制をいじりすぎるというのは、かえって社会不安を招きかねないことだというふうに思っていますので、即効性の観点からも厳しいところへの対応という意味では、コロナのことも含めて給付という手続きはかなりシステム化されてきましたので、そちらを重視する方が、私は即効性の高い対応だというふうに思っています」
石破総理について
そして、今回、総理就任から戦後最短で衆議院を解散した石破総理について各候補者は…
(自民・前 武井俊輔候補)
「地方の声、地方の実情ということをよくご存知なので、私たち地方選出の議員からすると、私たちの暮らしが維持できるかどうか不安を感じているわけだから、そういったことをしっかり理解した、その払拭が重要だということをずっと訴えてきた人が総理になったというのは非常に心強いことだと思っている」
(参政・新 滋井祐香候補)
「参政党は日本を大切に守っていきたいとしている政党で、今、言われている石破さんの政策や考え方は反対方向に進んでいってしまうので、このままいくと日本が日本でなくなるのではないかという危機感を感じているので、そこをしっかり訴えていきたい」
(維新・新 外山斎候補)
「総理になった途端、総裁選挙で約束したことさえも撤回していくという形になって、総理になるために言ってきたことを総理になった途端言えない総理だったら、誰がやっても一緒なんじゃないかというように政治不信を生んでいるから、全く石破総理は評価はできない」
(立憲・前 渡辺創候補)
「総裁選の中、石破さんが言っていた内容より、一歩も二歩も三歩も四歩も後退したという雰囲気に感じた。総理大臣になってからの対応というのは、だいぶ石破カラーが薄まってしまっているのかという印象を持っている」
※MRTテレビ「Check!」10月18日(金)放送分から