衆議院議員選挙は15日公示され、16日から期日前投票が宮崎県内各地で一斉に始まりました。
短期決戦となった今回の衆院選、投票所の「入場券」の到着が一部地域で遅れるなど、影響が出ているようです。

衆院選の期日前投票は16日から県内の全市町村で始まり、このうち、宮崎市役所に設けられた投票所には、午前中からさっそく有権者が訪れ一票を投じていました。

(投票した人)
「一人一人の声をちゃんと国に反映させたいという思いで(投票)しました」
「医療費ですね。一番、高齢者が悩んでいるみたい。そういう思いを(投票した候補者に)伝えてほしい」

(宮崎市選挙管理委員会事務局 児玉哲夫次長)
「候補者のいろんな訴えなどを聞いていただいて、ぜひ、投票所に足を運んでいただきたいと思う」

ただ、選挙までの準備期間が短かった今回の衆院選。投票所の入場券がまだ手元に届いていないという人も。

(投票した人)
「(入場券は)届いていない。用紙を書いて(手続きした)」

宮崎市選挙管理委員会によりますと、入場券は通常、公示日当日までに郵送されますが、今回は選挙日程が急に決まったことから、発送が間に合わず、一部地域で入場券の到着が遅れているということです。

市の選挙管理委員会は17日までに入場券は届くとしていますが、清山市長は入場券がなくても本人確認ができれば期日前投票は行えるとして投票を呼びかけました。

(宮崎市 清山知憲市長)
「入場券がなくても、運転免許証やマイナンバーカードなどでの本人確認で、(選挙人)名簿に登録されていれば、投票はできる」

県選挙管理委員会によりますと、前回、2021年の衆院選では、県内で投票した人の37%にあたるおよそ17万7000人が期日前投票をしました。

期日前投票の投票所は、県内80か所に設けられることになっていて、一部の投票所を除き、今月26日まで開設されます。

宮崎市は台風被害で一時的に避難をしている市民に対し、入場券は住民票の住所に送るため、確認してほしいと呼びかけています。

また、衆院選で気になるのが投票率です。
過去5回の衆院選の県全体の投票率をグラフで表したものです。


今回と同じように準備期間が非常に短かった2014年の衆院選の投票率は49.86%と過去最低を記録。

前回の2021年も過去3番目に低く、投票率の低迷が課題となっています。

今回の衆院選では、候補者の訴えが投票率につながるのか、注目されます。