新型コロナウイルス、10日、宮崎県内では、過去最多となる3303人の感染が発表されました。
これからお盆休みで、さらに人の動きが活発になることが見込まれる中、河野知事は、「医療非常事態宣言」の発令を検討していることを明らかにしました。
(宮崎県 河野俊嗣知事)
「感染動向を着目しながら、やはりお盆前にはより強いメッセージが必要なのではないかと今この時点では判断している」

河野知事は、10日の定例会見で新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県独自の警報のうち、最も深刻な「医療非常事態宣言」の発令を検討していることを明らかにしました。
理由について河野知事は、「病床使用率が5割前後と高止まりしていることや、医療関係者の間でも感染が広がり医療提供体制が極めて厳しい状況にある」としています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「最大限警戒してほしいというメッセージがこの医療非常事態宣言になるものと考えておりますが、それに加えて、どの程度の行動要請をお願いするのかというのは、いろんな余地があるといいますか、さまざまな選択肢があろうかと思います」
さらなる感染拡大が懸念されるお盆の時期の対応については、「人流を止めることよりも、会食の場面の注意など感染対策の呼びかけを強く発信する」と述べました。

県は、11日午後3時半から新型コロナ対策本部会議を開く予定で、「医療非常事態宣言」を発令するかどうかや、今後の対応について協議することにしています。

(宮崎県 河野俊嗣知事)
「実際、医療の現場は今ひっ迫をしているという状況にありますので、そこを受け止めていただいて、入院すべき方を少し入院を待っていただいているような状況もある。強い緊張感をもって感染防止対策にのぞんでほしい」
10日、発表された新型コロナの感染状況です。
新規感染者は過去最多の3303人で、居住地別では、宮崎市1277人、都城市405人、日南市326人などとなっています。
新規感染者は、21日連続で前の週を上回りました。


新たなクラスターは、宮崎市の高齢者福祉施設や高鍋町の医療施設などであわせて7件確認されています。
また、県は、基礎疾患のある100歳以上の患者1人が亡くなったと発表しました。

9日の時点で県内の医療機関に入院しているのは160人で、重症者は4人、病床使用率は49.8%となっています。