金属だけど、やさしくてやわらかい感じのものを目指して

綾町にひっそりとたたずむ小さな工房で作業を進めるこちらの男性。

「ぐるっぴー」の鐘を制作した鋳金作家の杉原木三さん(44歳)です。

(三三鋳金工房・鋳金作家 杉原木三さん)
「鋳造(鋳金)は、ほんの一瞬なんですよ。」

鋳金は、溶かした金属を型に流し込み、作品を作る金属工法のひとつ。
工房には青銅や真鍮、それに、錫などで作られた杉原さんの作品が並んでいます。

(三三鋳金工房・鋳金作家 杉原木三さん)
「うちの工房の作品はかわいらしくて、金属だけど、やさしくてやわらかい感じのものを目指して作っている」

杉原さんが鋳金作家になったきっかけは大学生の時。

宮崎大学で芸術を専攻していた杉原さんは授業で鋳金に触れ、溶けている金属の美しさに魅せられたといいます。

そして、大学を卒業後、東京芸術大学の大学院で本格的に鋳金の技法を学び、鋳金作家として2017年、綾町に工房を作りました。