今年12月8日に告示される宮崎県知事選挙まで4か月となる中、タレントで、前の県知事の東国原英夫氏が、立候補を検討していることを明らかにしました。

知事選にはこのほか、現職の河野俊嗣氏が出馬を表明していて、ここにきて、選挙の構図が大きく動き始めています。

(東国原英夫氏)
「もう一回チャレンジしろと力強い後押しをしてくだされば、ふるさと宮崎出身の人間としては考えていかないといけない」

7日、宮崎市で開かれた講演会のあとに報道陣の取材に応じた東国原氏。
今年12月に行われる知事選への出馬を検討していることを明らかにし、その理由については・・・

(東国原英夫氏)
「友人、知人、有志に『宮崎が元気がない』『もういっぺん宮崎を盛り上げてくれんね』という希望やリクエストを頂戴したことは事実。(宮崎の)存在価値、発信力やブランディング、相対的に下がっているなと体感として持っていた」

東国原氏は、2007年から1期4年間知事を務めていました。
2期目は出馬せず、当時、副知事を務めていた河野氏が事実上の後継として出馬し、初当選。これまで3期連続で知事を務めています。

次期知事選をめぐっては、県内の農林漁業や商工など10団体でつくる県経済団体協議会が、去年11月、河野氏に出馬を要請。
その後、河野氏は、4期目の出馬を正式に表明しました。

(河野知事)
「この愛する宮崎をさらによりよく、発展させたいという強い思いに至り、4期目を目指し、次期知事選に出馬する決断をしたところであります」

河野氏へは、県内最大の政治団体、県農民連盟が今年5月に推薦を決めたほか、出馬を要請した県経済団体協議会にかかわる組織や団体が次々と推薦を決めています。

また、河野氏自身は、自民党や立憲民主党など、4つの政党に推薦願いを出しています。

このうち、自民党は、党本部が知事や国会議員らの推薦を決めるのは3期目までとし、それ以降は、それぞれの県連が決めることになっていて、宮崎県連では、今月20日に、河野氏の推薦について協議することにしています。

すでに、県内の主要な団体が現職支持を打ち出している次期県知事選挙。
東国原氏は、来月上旬までに出馬するかどうか判断するとしていて、今後の選挙の構図が注目されます。