③信号無視の指示はあったか さらなる目撃者の証言は

18日はほかにも目撃者が1人証言台に立ちました。
当時、信号待ちのため被告らを乗せた車が走行していた車線の右側車線の停止線手前に車を停めていた女性です。

証人の女性
「右側車線の停止線ギリギリに停めていました。信号の色が見たくて歩行者用の信号を見ました。自転車の方がいることに気が付きました。すぐには渡らず、どちらに行こうか迷っているように見えました」

西川さんの乗っていた自転車


女性は自転車に乗った西川さんの様子を見たあと、後ろから大きなエンジン音が聞こえたと言います。左のドアミラーを覗くと車のフロント部分が見え、減速している様子も見られない。車は停止線から近くにいたのでこのままでは止まれないのではないかと思ったと説明しました。

そして、それに気づかず進む自転車を女性は見ていました。女性は自転車と車が衝突した瞬間を涙ながらに説明します。

証人の女性
「車の前のほうと自転車の方が衝突して、飛ばされて道路に倒れました。(車は)少し先に進んで路肩に止まりました。しばらくして車から女性の方が自転車のほうに近づいていきました」

被告2人は少しうつむきながら女性の説明を聞いていました。休廷の時間に入り女性が退廷したあと、廷内にはハンカチで何度も目を抑え、声を震わせながら弁護人と話す長谷川被告の姿がありました。

裁判は今後2人の被告人への質問などが行われ、事件の全容がさらに明らかとなります。判決は来月21日に言い渡されます。