「ぬいぬい屋SOU(ソウ)」のブランド名で、ミシン縫いの雑貨を手掛ける金沢市の中学生の少女をこれまでも紹介してきました。全国コンテストで賞を取る実力を持つ少女が、新たな挑戦に挑みます。その取り組みに密着しました。

ぬいぬい屋SOUこと佐々木奏さん

(第一弾:「字は書けないけど…」ミシンはスゴ腕の12歳3少女 自ら手掛けるブランド「ぬいぬい屋SOU」とは」
(第二弾:「追い詰められていたのは娘だった」ミシンが得意でも…“字が書けない”女子中学生・SOU流「苦手」との向き合い方
(第三弾:“字が書けない”ミシン少女が挑む新作「あったらいいな」をかなえる弟の服とは?コンテスト提出までの制作に密着!

ぬいぬい屋SOUこと 佐々木奏さん
「これもちょっと新作の…お薬手帳入れとして。昔つくってたやつの、ちょっとサイズ大きい版を作ってみたり…」

売れ筋の「お薬手帳ケース」

売れ筋のひとつ「お薬手帳ケース」も、彼女がミシンで仕上げた品です。
金沢市で「ぬいぬい屋SOU」のブランド名で活動するのは、中学校2年の佐々木奏さんです。

初めてミシンに触れたのは小学校入学前。雑巾づくりがきっかけでした。その後、ミシンでの作品作りに魅了され、これまでにセーラー服やポーチなど、およそ1000もの作品を手掛けてきました。
その腕前はミシンの全国大会で優秀賞をとるほどの実力です。

新たにコンテスト用に仕上げたのは、エイをイメージしたリメイクファッション。
ひいおばあちゃんが残してくれた反物を使って、魚好きの弟のために作りました。

コンテスト用に仕上げたリメイクファッション


「エラも5対ある…すごいすごい」
奏さん
「腕を伸ばせばエイの形になるようにしていますよ」

「ほんとだ!ほんとだ!エイの形になる」

インタビューに応える奏さん
「実用的なものを作りたいというのが自分の想いの中にあって、じゃぁ感覚過敏でも着られるものを作ろうと思って」

肌に縫い目が触れるのが苦手な感覚過敏の弟のために、縫い目を表側に出すなど細かい工夫が見られます。精力的に活動を続ける奏さんですが、一方である特性を抱えながら毎日を過ごしています。うまく文字が書けない特性を持つ奏さん。いわゆる「学習障害」です。