山田市長と親交が深かった村本一則議員は、病室で最期を看取り「手を握っていたが、段々と冷たくなっていって、静かに口を閉じたという感じだった」と振り返りました。白山市立野球場や、北陸新幹線白山総合車両所に併設されるビジターセンターなど「やっとこれまで手掛けてきたものが日の目を見るという中で、本人自身も無念だっただろう」と声を詰まらせました。

山田市長と30年来の親交があった村本一則市議=白山市議会、10日午前9時半ごろ

市議会後に会見した職務代理者の横川祐志副市長は、時折涙を浮かべながら「職責を全うする強い責任感のもと、公務を続けてきた。全快の報に接することを心待ちにしていた。山田市長の思いを胸にオール白山で精いっぱい取り組んでいく」と決意を語りました。

山田市長が意識混濁状態になってから職務代理者を務める横川祐志副市長=白山市役所、10日午前11時ごろ

高松機械工業の髙松喜与志会長は、山田市長が初当選した2014年の市長選では、当時現職だった作野広昭市長を応援していましたが、その後、山田市長からの申し出を受け入れる形で、18年と22年の市長選では山田市長の選対本部長を務めました。

過去2回、選対本部長を務めた髙松喜与志会長=10日午後

髙松会長は「人柄にひかれて応援させてもらった。人にこもっていることをちゃんと聞いてくれて、できる方法をいろいろ考えてくれて、尊敬できる部分がたくさんあった」と振り返りました。

山田市長の通夜は12日午後7時から、葬儀は13日の正午から、いずれも白山市井口町の「一休さんの米永 鶴来館」で行われます。また白山市は25日まで市役所本庁舎の正面玄関で弔問の記帳を受け付けます。