貨物室から火災が発生したという警報で関西空港に緊急着陸したアメリカのユナイテッド航空機について国の運輸安全委員会による原因調査が始まりました。

国交省大阪航空局によりますと12日午後7時すぎアメリカのユナイテッド航空機が飛行中に機内の貨物室で出火を示す警告が出たため関西空港に緊急着陸。乗客乗員142人全員が脱出し、5人が軽いけがをしました。

消防によりますと、機体を調べた結果「貨物室からの出火はなかった」ということです。▼国の運輸安全委員会はきのう夕方に関空入りし現地での調査を開始しました。

運輸安全委員会 高橋充 航空事故調査官
「操縦等の機体も含めて、すべてを調査の対象としています。トータル的な調査を行ったうえで結論を出したい」

操縦士ら乗員への聞き取りなどを行っていて、きょうは機体の損傷具合なども確認し、今後フライトレコーダーの回収も行うということです。調査は明日まで行われます。