天皇皇后両陛下と愛子さまは13日、長崎市の原爆ホームで入所者と懇談されました。陛下は「穏やかに過ごされていることに安堵しました」と振り返られました。午後には、障がい者アート展も鑑賞されました。以下は陛下のコメント全文です。

コメント全文

「今日は午前に恵の丘長崎原爆ホームを訪問し、入所者の方々と懇談しました。このホームは、原爆で大勢の生徒さんを亡くされた純心女子学園のシスター方が、生徒さんたちの慰霊のために、その生徒たちに代わって原爆で傷つかれた方々を迎え幸せな生活を送ることができるよう願って作られ運営されてきた原爆ホームと伺い、感銘を受けました」

「原爆で大変な想いをされた入所者の方々が、いまこのホームで穏やかな日々を送っておられることに安堵し、嬉しく思いました。入所者の方々からは、被爆体験やその後の様々な困難、またそうしたご苦労を乗り越えてこられたお話も伺いました」

「私たちと一緒に愛子も熱心に耳を傾けて入所者の方々のお話を伺っており、皆さんが経験された大変な苦難の一端に触れることを通じて、戦争の悲惨さや平和の大切さについて想いを新たにしたものと思います」

「また午後は長崎県美術館を訪問し、第25回全国障がい者芸術・文化祭の全国障害者作品展 アール・ブリュット展を鑑賞しました」

「出展された作家の方々が描かれた色彩豊かなアクリル画や精緻な鳥瞰図、独創的な切り絵について、それぞれ集中力を要する制作過程と出来上がった作品の繊細さや美しさが深く心に残りました」

「また作家の方々やご家族から、作品の特徴や工夫したところなどを伺い、作家の皆さんの作品制作にかける情熱を肌で感じることができました」

「全国障がい者芸術・文化祭をはじめとするさまざまな催しを通じて、障がいのある方々が制作された作品の素晴らしさがより多くの人々に知られるようになることを願っております」

「今日は雨も降る蒸し暑さの中、多くの県民の皆さんに温かく迎えていただいたことに感謝いたします。あすの国民文化祭事業、みんな集まれ!ダンス&ダンスやながさきピース文化祭2025開会式を楽しみにしています」

【画像を見る】皇后さまは淡いグレーのセットアップ、愛子さまはストライプ柄ワンピース姿