牡蠣の産地食べ比べを普段の暮らしの中で試したことはありますか?鮮魚店やスーパーではいろいろな産地の魚介が販売されていますが、産地による味の違いを自分の好みと照らし合わせて選んでいる人はあまりいないのではないでしょうか?

魚を選ぶ基準はなんですか?

こうした食べ比べなど「おさかなの会」を開き、魚の普及活動に取り組む女性がいます。

去年12月石川県金沢市の住宅街に「おさかなゆきちゃん」をオープンしたのは公文ゆきさんです。公文さんは女性にも働きやすい漁業・水産業の魅力向上を後押しする、水産庁の取り組み「水産女子の元気プロジェクト」のメンバーにも県内で唯一登録されています。(プロジェクトメンバーは全国で96人2022年12月末時点)

公文ゆきさん

「おさかなゆきちゃん」ではアジやイワシなど朝どれ鮮魚や、刺身、手作りの惣菜などを扱っています

オープンからおよそ2か月ですが常連さんも。

◆記者「お客さんはいつからお店に?」

◆客「年末から。きっかけはインスタで見つけてから。お店の外観はケーキ屋さんか美容室か(笑)てな感じでしたけど」

鮮魚店とは思えない外観

サバの味噌煮を買いに来たこちらのお客さん。ゆきちゃんが「好み」を聞きます。

◆ゆきちゃん「サバは骨抜いてあるけど尻尾と頭どっちいい?」

◆客「どっちの方がいい?」

◆ゆきちゃん「食べ応えあるのは尻尾」

◆客「じゃあ尻尾」

客の好みを聞くことも

お店を開いたきっかけは?

◆ゆきちゃん「だんだんみなさん魚を食べなくなってきてますし、スーパーに行っても買う魚がだいたい3種類から4種類でローテーション。っていうのをよく聞きます」「魚離れは進んでいますが、魚の味が嫌いなわけでなく、食べ方がわからなかったり、調理の手間がかかるという意見も多くて」

そうした魚料理の壁を、自分の経験と知識を伝えることで取り払っていきたいと考えています。