副知事就任で感じた石川県の課題は?

石川県副知事 西垣淳子さん
「石川県はやっぱり豊かなんですよね。豊かでらっしゃるので、あんまり困ってないのかなと。裏返して言えば危機感がないのかもしれなくて、もっとイノベーティブになっていかなきゃとか、改革していかなきゃというところが、まだまだ足りないというか、危機感がないからそれはそれで良いのかもしれないんですけど、もっともっと伸びられるのに、何でもうちょっとやらないんだろうと思うことがたくさんあるなと」

石川県には危機感が足りないと感じた西垣さん。そのキャリアとネットワークを活かして今、取り組んでいるのが、中小企業に対話などを通し、これまで以上に寄り添った形で経営への助言を行う「伴走型支援」と、馳知事も掲げる行政サービスのデジタル化です。

去年8月に全国で初めて県が中小企業庁と結んだ伴走支援の連携協定。実は西垣さんのこれまでの人脈によるものでした。

石川県副知事 西垣淳子さん
「各市町も人口減少、高齢化という課題を共通に抱えていると思う。(課題を)見える化するためにオープンデータの公表をやっていきたい」

また、行政サービスのデジタル化については、西垣さんを最高デジタル責任者(CDO)として県庁内の組織だけではなく、19の市と町や警察、教育委員会なども巻き込んだ一体的な取り組みが進められていて、馳知事もその手腕に期待を寄せています。

西垣さんは最高デジタル責任者(CDO)を務める

石川県 馳浩知事「また西垣さんにCDOをお願いしましたが、デジタル化も予算要求には上限をつけない形で、やる以上は3年間で一気にやりましょうと」