令和6年能登半島地震からの復興を祈り、能登の寺院や神社に受け継がれた宝物などを一堂に公開する展覧会が、9日から石川県羽咋市で開かれます。

会場の羽咋市歴史民俗資料館には、気多大社や妙成寺、総持寺祖院をはじめとする、2つの神社と3つの寺院に伝わる古文書や法具、宝物およそ90点が展示されます。

「正親町天皇綸旨」(おうぎまちてんのう・りんじ)は、戦国の世に和歌や古典の教育に深く関わった正親町天皇が、1561年、気多大社に神社の造営を許可した貴重な書状です。

妙成寺に保管されている紋箱は、一面に牡丹の花が蒔絵で描かれ、取り付けられた細かな金具装飾にも技術の高さがうかがえます。