京都仏教会「京都の歴史をないがしろにしている」都内大会うけて


「(水は)清いだけではなしに、自然・生活を支えるもの。京都市民の水に対して、与党プロジェクトチームの人たちは何を考えているのだろう」


京都仏教会の常務理事で、聖護院門跡・宮城泰年門主は都内で開かれた大会のようすに疑問を呈します。

京都仏教会 宮城泰年 常務理事
「メンツもあるでしょう、与党プロジェクトチームの。金銭的な動きもあるでしょう。もう立ち止まれないという意識のもとに国策だという考えで推し進めようとする。国策でなく、民意はどこにいったの?と問いかけたい」

宮城門主は京都を縦断する延伸ルートを国策として進めることは「既成事実化され、市民の意思が置き去りになる」と指摘します。そのうえで…

「既成事実として進めてきた人から見れば、そういう(反対の)意見は造反者でしょうけども立ち止まって考えるべき。私が石川県が米原ルートの声を上げたときに、それはもう決まったということで取り上げられなかったようですけど、立ち止まって考えるのは必要だと思う」

石川県の関係者がとった行動に一定の理解を示しました。

京都仏教会は今年2月から、金閣寺や清水寺など京都市内の寺院で10万筆を目標とした署名活動を始めていて、石破総理や国交省に提出する方針です。

京都仏教会 宮城泰年 常務理事
「千年の愚行であると表現した申し入れ書を出したけど千年どころではない。あちこちで水脈を切っていることが起こっているし陥没も起こっている。現実にありうるにもかかわらずそこへ大設備を通そうというのはまさに京都の歴史をないがしろにしている」