誰もが小学校の体育の授業などで一度は学ぶ縄跳び。金沢市には憧れの人を目指して、縄跳びに熱中する小学生がいます。ただ跳ぶだけじゃない、魅せるスゴ技に注目です。
目には見えないほど素早い華麗な縄さばき。縄を自在に操るのは、金沢市の小学6年生、リュウセイさん(12)です。
Q.2重跳びや3重跳びはリュウセイさんにとってどんな技ですか?
小学6年・リュウセイさん
「助走に使う技です」
ある日の夕方。
Q.今どこに向かっていますか?
小学6年・リュウセイさん
「公園です。いつも練習しています。毎日、日影があるような場所で、人もあんまりいないからそこに行っています」
リュウセイさんが辿り着いたのは金沢市内の公園。週に4回ほど、ここで縄跳びの練習をしています。
足元を縄が5周!5重跳びを簡単にこなします。
小学6年・リュウセイさん
「簡単です」
しかし、リュウセイさんが得意とするのはこれだけではありません。
リリースOAS。技のベースとなっているのは4重跳びです。
小学6年・リュウセイさん
「2重目までは縄を離して、2回回して、3重目は縄をキャッチして前飛びして最後に膝の裏で交差飛びをするという技です」
「リリース」はグリップを一度離して掴む。「O」は前飛び、「AS」は交差飛びを表していて、この全てを4重跳びの間に行うのがリリースOASです。
小学6年・リュウセイさん
「上手い人の動画を見て、自分も出来そうだなと思って練習してみようかなと思いました」
縄跳びのスゴ技を軽々と見せてくれていますが、実はリュウセイさん、縄跳び歴はわずか1年5か月です。
小学6年・リュウセイさん
「先生に3重跳びを教えてもらって、1回だけできるようになって3重跳びはみんなできる人もいたから4重跳びを跳んでみたいなと思って、4重跳びを跳ぼうと思って始めました」
たった1年半足らずで縄跳びの急成長を見せるリュウセイさんですが、幼い頃はある物に熱中していたといいます。
リュウセイさんの母
「小さい頃は図鑑が好きで、私も知らない生き物の名前とか生態とかよく言っていました。1人で集中することが好きなんでしょうね」
縄跳び歴1年5か月、5重跳びなど縄跳びのスゴ技はネットで動画を見て独学で得たという小学6年生のリュウセイさん。目標とする憧れの人がいます。
Q.誰の動画を見てなわとびを学んでいますか?
「きらとんさん」
「きらとん」という名前でYouTubeで自身の縄跳びの動画を発信している、山口県に住む中学3年生の日高煌人さん(15)。今年7月、世界で初めて8重飛びを成功させたとしてギネス世界記録に認定されました。
小学6年・リュウセイさん
「8重跳びは、きらとんさんしかまだできたことがある人がいないので、すごいとかいうレベルじゃないです。自分もいつかこんなふうになれたらいいなと思います」
リュウセイさんに、サプライズとしてきらとんさんからメッセージをいただきました。
8重跳びのギネス記録をもつ日高煌人さん
「リュウセイくんこんにちは、きらとんです」
動画を見たリュウセイさん
「え...まじ?」
得意の4重飛びと3つの技の掛け合わせ「リリースOAS」を見てもらうと…?
日高煌人さん
「え~うますぎでしょ。スキル高すぎですね、もう言うことないです」
この言葉には、リュウセイさんも嬉しそう。
日高煌人さん
「小学生でこれならどんどん伸びると思います。今のうちしかこういうことはできないので色んな事に挑戦してもらえたらと思います。頑張って俺を超えるんだ!」
動画を見たリュウセイさん
「めっちゃ嬉しいです。俺なら僕を越えられるみたいに言ってくれました。いつか、超えます」
さらに…
日高煌人さん
「きらとんです、きょうは短い間だけどよろしくね」
リュウセイさん
「え…?よろしくお願いします!」
憧れのきらとんさんがリモートで登場!リュウセイさんは緊張気味です…。
日高煌人さん
「今、何目指してる?」
リュウセイさん
「6重跳びです、5.97くらいはできています」
日高煌人さん
「お~めっちゃ惜しいじゃん、さすが…俺の動画見てるだけある!」
この後も話題は尽きず、レベルの高い縄跳びトークが繰り広げられていました。
日高煌人さん
「そろそろ時間になっちゃったけど…何か言っておきたいことある?」
リュウセイさん
「僕ももっとうまくなったら、いつかきっときらとんさんと会いたいです」
日高煌人さん
「おれも会いたいよリュウセイくんに。ありがとうねまじで!6重頑張ってよ」
リュウセイさん
「絶対跳びます」
目指すはきらとんさんのような縄跳びプレイヤー。6重、7重、8重とリュウセイさんの挑戦はまだまだ続きます。














