石川県輪島市町野町出身で東京在住のシナリオライター、藤本透さんは、現地ならではの情報や行政の情報をまとめ、ご自身の実家も被災しながら、発災から一日も休むことなく、X(旧・Twitter)で発信を続けています。
能登半島地震発生から10か月を迎えました。9/21、未曾有の豪雨災害『奥能登豪雨』に見舞われた町野町では、たくさんのボランティアの方々の力を借りて、懸命の泥出しや清掃、復旧作業が今日も進められています。
ふるさとの今を見つめる藤本さんによる連載記事、第6回です。
輪島市町野町出身のシナリオライター、藤本透です。

私のふるさと、輪島市町野町は、輪島市の東側にあり、今回の地震の震源地・珠洲市と隣り合っています。町野町は、1956年に輪島市に編入されるまで、単独の町として存在していました。集落を中心として地域の人たちが助け合って暮らしている姿は、昔も今も変わりありません。私は、2歳から高校卒業まで、町野町で過ごしました。