能登半島地震の被災地には、今も多くの災害ボランティアが活動を続けています。石川県が発表した災害ボランティアの活動実績は、地震発生から8月21日までの段階で14万2665人です。

地震発生直後は少なかったボランティアですが、熊本地震の同じ時期での災害ボランティア数、11万6985人を超えています。

今も被災地で活動を続ける災害ボランティア団体がありますが、地震発生から8か月以上がたち、そのニーズも変わっています。

ボランティアを依頼した高桑忠夫さん「ここにあるもので大きいのがある。こういうの。持てないような。これは割らなければ車に積まれないだろうし」

能登半島の被災地で活躍する多くの災害ボランティア、そのひとつ「TEAMJAPAN(チーム・ジャパン)」は、全国各地からのメンバーと地元・石川の人も参加する団体です。

現地リーダーで埼玉県在住の佐々木一人さんは、地震発生直後から能登に入ってボランティア活動を続けています。

TEAMJAPAN現地リーダー・佐々木一人さん「最初は1週間だけボランティアに行く予定だったのですぐに帰る予定だった。1週間、2週間、1か月、気づいたら8か月たっていた」

災害ボランティアの活動には、避難所の運営や炊き出し支援、被災家屋からの家財やゴミの運び出し、ブロック塀の解体、引越しの手伝い、さらに被災者の健康状態の把握のための巡回などがあります。

長期間にわたる組織としての活動には、現地を取り仕切る佐々木さんのような長期スタッフが不可欠です。社会福祉協議会やこれまでの活動で知り合った被災者からの依頼をスムーズに活動につなげています。

こうした長期スタッフには、団体への寄付金、日本財団、赤い羽根共同募金などからの助成金により賃金も支払われます。