山岸さん
「作業机の横に置いておいたところに、天井から蛍光灯が降ってきて…よく無事でいたなと」

「間垣晩秋」と名付けた紫の合子。モチーフにしたのは、冬の日本海の強い海風から家屋を守る「間垣」です。
山岸さん
「ここが間垣の集落の各家の入り口になって、夕方になってやや暗くなってくると、間垣の間から各家々の明かりが漏れてくるというそのイメージがこれになるんですけど」

「時間帯もそうだし、季節もそうだしそこに住んでいる人たちの息遣いまでが感じられるように出来たらいいなと思う」
住居や職場を失くし、地元を離れる職人も少なくない、輪島塗業界。山岸さんは金沢で今できることに向き合いたいと話します。