能登半島地震で甚大な被害を受けた輪島塗。発生から3か月が経ち、少しずつ再開の動きが出始めています。仮設工房や2次避難先など、それぞれの場所で踏み出した一歩を取材しました。
八井貴啓社長
「こことここと車で支えたという感じで、それで止まったけど、いつこっちにバンと倒れてきてもおかしくない状態」

輪島市横地町の大徹八井漆器工房。元日の地震で工房は全壊、輪島塗の「上塗り」や「中塗り」などを行っていた1階部分が潰れました。

八井貴啓社長
「作品はだいたい1割は助け出せましたけども、ちょうど倉庫が1階にあったのでほぼ全滅した状態ですね」
瓦礫の中からなんとか掘り出した作品や道具を車に乗せ、向かった先はおよそ6キロ離れた輪島市水守町。今月1日に開設された仮設工房です。仮設工房は全額、国の補助で輪島市が整備したもので、コンテナ型の2棟に25平方メートルの部屋が4室整備されています。