8月最後の土日、東京・原宿に鳴子の音が響き渡りました。4年ぶりに通常開催された「スーパーよさこい」。熱気に包まれた2日間を振り返ります。

今月26日と27日の2日間開かれた「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2023」。

コロナ禍で2度の中止、去年は規模を縮小しての開催でしたが、今年は明治神宮での奉納演舞も復活しました。4年ぶりの通常開催となった今回、本家・高知のチームをはじめ、国内外から合わせて103チームが出場。炎天下となった初日は、暑さを吹き飛ばすような勢いのある演舞を、地元・東京のチームなどが披露しました。

茜丸×明星(東京)

大学生サークルをはじめとする若手チームも、インパクトのある振付や衣装で会場を盛り上げました。

早稲田大学“踊り侍”(東京)
なるたか(東京)

(リポート:松岡葵)
「今やって来たのは『濱長 花神楽』です。皆さん情熱を胸に、力いっぱい踊りを披露されています。坂になっているので、より一層一糸乱れぬ動きというのが際立っていますね。本当に華やかです!」

濱長 花神楽(高知)

2日目は突然の強い雨に見舞われた時間帯もありましたが、高知のチームが躍動。「これが本場のよさこいだ!」と言わんばかりの迫力満点の踊りを繰り広げました。

突然の強い雨…
TACYON(高知)
國士舞双(高知・東京)

(國士舞双 踊り子)
「東京の大きな表参道で踊らせてもらえることによって、よさこいを知らない人も見に来てくださったり、外国人も多く来ていただいたり、よさこいをこれからどんどん広めていくいい機会になっていると思います」

チームの母体が医療機関の「十人十彩(じゅうにんといろ)」は、コロナ禍の去年は参加を断念。今回、4年ぶりの出場です。

十人十彩(高知)

(十人十彩 踊り子)
「去年原宿でのお祭りがあったと思うんですけど、自分たちは参加できなくて、やっぱり少し悔しい気持ちはありました。ただ、今年こうしてまた帰ってこられてうれしい気持ちです。存分に発揮できました。悔いはないです」

今年の「よさこい祭り」本番で大賞を受賞したとらっくよさこい(ちふれ)は、得意とする隊列美や衣装の仕掛けを生かし、観客を驚かせます。

とらっくよさこい(ちふれ)(高知)
とらっくよさこい(ちふれ)(高知)

(とらっくよさこい(ちふれ)・踊り子)
「やっぱりみんなで踊ったら、去年まではなかったんですけど、夏が来たという感じで楽しいです」
「表参道の街並みを見ながら、お客さんの笑顔を見ながら踊るというのがすごく楽しくて、全然疲れませんでした」

そして、最優秀賞・元氣祭大賞に選ばれたのは…

しなやかなさとかっこよさを兼ね備えた踊りで会場を魅了した「ほにや」が、5年ぶりに元氣祭大賞を受賞しました。

ほにや(高知)
ほにや(高知)

コロナ禍の中止などを経て、やっとの思いで4年ぶりの通常開催にこぎつけたスーパーよさこい。踊り子だけでなく、観客も待ち望んでいました。

(観客)
「(去年よりも)すごく人も増えていますし、盛り上がっていていいと思います。(踊り子の)みなさんが通常に戻るのを待っていて、きょうも元気に踊っている姿を見て、すごく自分たちも嬉しく思っています」
「都会のよさこい祭りを、見てみたくてきょう来ました。人が多いので、より熱気を感じるというか、すごくテンションが上がります」

海外から訪れた観客の姿も多く見られました。

(観客)
「踊り子みんなが踊って笑って、その様子を見ると楽しくなりました。すばらしい!」

8月最終の土日、東京・原宿には鳴子の音が響き渡り、踊り子と観客が一体となって熱気にあふれていました。