◆高知県遺族会 大石綏子 会長
「やっぱり高齢化して活動ができない、活動ができないということは『忠霊塔の掃除もできなくなった』とか、遺族会を維持していくためにやっぱりお金も必要ですので『会費を集めるのも大変になりましたよ』っていう声も聞かれますね」

そんな県遺族会では2018年、過去の歴史を正しく語り継ぎ、世界平和を目指すことを後世につないでいこうと、戦没者の孫・ひ孫らを中心に青年部「次世代の会」を発足させました。

「次世代の会」には現在、30代から60代までのおよそ270人が登録していて、忠霊塔の清掃や、他の都道府県の遺族会との交流を行っています。

◆高知県遺族会 大石綏子 会長
「慰霊碑の掃除をしながら他の人に聞くのではなくて『これは特攻隊の碑だなぁ』『フィリピンの慰霊祭だなぁ』『これくらいの人がフィリピンでは戦死したんだ』と、語らなくても、自然に感じてもらえるということがうれしいことです」