2024年、高知市で水泳の授業中に4年生の男児が溺れて死亡した事故で、業務上過失致死の罪に問われている当時の校長の初公判が開かれました。
起訴内容によりますと、当時の長浜小学校長中村仁也被告は、2024年7月南海中学校のプールで行った水泳の授業で、教諭や教頭にプール全体を監視するための指導などを十分に行うなどせず、過失の競合により、松本凰汰くんを溺れさせ死亡させた罪に問われています。
初公判で中村被告は「間違いございません」と起訴内容を認めました。検察官は冒頭陳述で(中村被告について)「プールの水かさが増していたことを認識していたが注意喚起しなかった」、「初回の授業で凰汰くんが溺れかけた旨の報告を受けたが、指導を行わなかった」と指摘。
中村被告は「指導しながら危険を感じることができなかった」、「取り返しのつかない事故を起こしてしまった」と話しました。
初公判を終え凰汰くんの遺族は…
(凰汰くんの母)
「凰汰が死ななくてもよかったのに…ずっとずっとさみしいですね」
(凰汰くんの父)
「話を聞いて、全く何も思っていないんだなと…」
裁判は2026年1月28日に結審する予定です。










