Jリーグでも存在感を示し始めたエースストライカー・小林心に「これからも高知を引っ張っていってほしい」。そんな思いが込められた横断幕だったが、小林心の仙台移籍が決まり、試合で掲げることができなかったのだ。

高知サポーターにとって、小林心の移籍は大きなショックだった。しかし、上のカテゴリーのクラブへ移籍できたのは「心が“J”でも通用するストライカーに成長した証」。高知サポーターは「今後の活躍を応援しよう」と呼びかけ、6月8日のホーム戦(15節・vs奈良クラブ)で、横断幕にサポーターから寄せ書きを集めることにした。

迎えた6月8日、高知のホーム・春野陸上競技場に用意された横断幕のもとには、試合前から大勢のサポーターが訪れ、小林心への感謝の言葉や応援メッセージを綴った。

【以下、寄せられたメッセージ(一部抜粋)】
「今までのようにゴールを量産して欲しい。連勝したときから応援していた」
「日本代表になってください」
「世界へ羽ばたけ」
「仙台でも頑張れ」
「ベガルタでもいっぱい得点とってほしい。キーパーの逆をとるゴールが好きだった」
「次のチームでも頑張ってね」
「心ここにあらず残念!ガンバレ」
「がんばれ!高知に来てくれてありがとう」
「点いっぱいとって活躍してがんばって」

「自分の力でつかみ取ったJ2すごっ!」
「心、仙台でもゴール決めろ!」
「高知をJの舞台に連れてってくれてありがとう!」
「心!!目指せ日本代表高知が育てたと自慢させて」
「いつも前進あるのみ!高知のみんなはいつも応援してるよ」
「この1年半ワクワクをありがとう。今後の活躍を期待しています」
「ユナイテッドを応援するきっかけになったのは心くんがいたからです」
「DANDAN心ひかれてく、小林心のゴールに世界を目指して飛び上がれ」
「ワールドカップで見れるのを楽しみにしています」
「仙台でも得点王に!」
「天皇杯でガンバ相手に決めたゴール。J初勝利を決めたゴール。初のハットトリック。高知の躍進の象徴とも言える存在でした。仙台でも頑張ってください。目指せJ1」

高知のチームカラー、緑色と臙脂色(えんじ色)で作られた横断幕は、小林心への熱いメッセージでびっしりと埋まった。その数は100を超え、書けなかったサポーターもいたほどだった。