絵の可能性を信じて発信し続ける

43歳で画家としての新たなスタートを切った理絵さん。安定した職を捨ててまでの決断に、まわりはみな「画家一本でやっていけるのか」と心配した。

退職した後に報告をした母親も大きなショックを受けていたが、理絵さんの個展を見に訪れ、その絵の世界に触れたとたん、理絵さんの人生の選択を理解してくれたという。

万年筆に絵の具、ときには紙粘土など様々な技法で自由に思いをキャンバスに乗せていく理絵さん。個展では同じ人が手がけたとは思えないほど、違った雰囲気の作品が並び、それぞれ新鮮な発見と驚きがある。

▼川村理絵さん
「絵はいろんな可能性を秘めていると思います。見てくださった方が涙したり、笑顔になったり、絵があるだけでその空間が心地良いものになったりと、絵が人の魂に語りかける。私の絵でその人の人生がより良いものになるよう、これからも絵を通じてメッセージを発信し続けていきたいと思います」

「神様を描く画家」の魂を揺さぶるような作品の数々。3月にはお隣、徳島県で個展を開くことになっている。