■鬼谷慶子 選手 生徒に講演
「大事な場面で力を発揮しなきゃいけないときって、あると思うんですけど、『どうせ、うまくいく』って自分に言い聞かせることです。なぜ『どうせ』かというと、脳はネガティブな言葉を受け入れやすいので、『絶対にうまくいく』じゃなくて、『どうせ』って言う。『絶対に』って言うと、体に力が入って良いパフォーマンスが出なくなるので、『どうせ、うまくいく』と言ってみてください」

パリでも、「どうせ、うまくいく」。“花の都”での夢舞台、“一瞬の投てき”で“大輪の花”を咲かせられるか、期待です!

■鬼谷慶子 選手
「投げる時間でいうと、本当に0.2秒ぐらいなんですけど、私自身のプレーで、『あした頑張ってみよう』みたいな、“活力”が出るようなものがお届けできたらいいなと思っています。パリでは“メダル”を目指して、しっかりやっていきたいと、改めて思います」

鬼谷選手が出場する、パラ陸上・女子円盤投げ「F53クラス」は、日本時間で9月3日(火)午前2時ごろから行われます。

■鬼谷慶子(おにだに・けいこ)
1994年12月21日生まれ、高知市出身。昭和小学校→高知学芸中学校→高知学芸高校→東京歯科大学。関東パラ陸上競技協会所属。中学時代に陸上競技を始め、短距離・砲丸投げ・円盤投げを経験。高校時代は円盤投げ・ハンマー投げに打ち込み、ハンマー投げで国体に2度出場。大学2年時、20歳で難病の「ビッカースタッフ型脳幹脳炎」を発症し、左半身にまひが残る。リハビリ中にパラ陸上・座位投てき種目に出会い、2022年から本格的に円盤投げに取り組むと、2024年5月の世界パラ陸上選手権で14m49cmのアジア記録を樹立し、銀メダル獲得・初のパラリンピック出場を決めた。