幼少期から、高知レスリングクラブで一緒に汗を流してきました。もえさんにとって櫻井選手は、遠い群馬の地で、「頼り」になり“目標”でもある心強い存在です。

■清岡もえ選手
「(櫻井つぐみ選手は)レスリングの練習を一緒にやるだけじゃなくて、いろんな面でお世話していただいているので、感謝の気持ちでいっぱいです」

■櫻井つぐみ選手
「お世話をしないとダメで、Tシャツを貸さんといかん、お茶もあげんとかん…」

■清岡もえ選手
「ん!?お茶はもえのを飲んでくるやん!勝手に飲んできます!他人の水筒のを!」

■櫻井つぐみ選手
「ほんで、洗濯物も私に取りに行かせる」

■清岡もえ選手
「それは事情があったやん…(笑)」

にぎやかな夕食を終え、帰宅するのは夜9時前。最近、運転免許を取得したという櫻井選手は“車通勤”です。

この日、自宅での取材には、同じ育英大学で競技を続ける1歳下の妹・はなのさんも来てくれました。

(Q.初めての1人暮らしは?)
■櫻井つぐみ選手
「自由で楽しいです。たまに遊びに来てくれるのでさみしくもないし」

幼少期から、父・優史さんのもとでレスリングに打ち込んできた2人、当時から、父の指導は厳しかったようで…

■櫻井はなのさん
「今でも本当に残っているのは、『何しても怒られるな』みたいな…(笑)。道場でも怒られて、帰りの車でも怒られて、家でも怒られて、みたいな…(笑)」

■櫻井つぐみ選手
「厳しいですよね、しかも親なので。そりゃあ、もちろん、嫌な時期もあったけど…」

ただ、離れて暮らす今は、父はしっかりと“娘たち”に寄り添い続けています。

■櫻井はなのさん
「大学4年の4月の大会で、いつも勝っている人に負けて、けっこう辛くて。試合が終わった後すぐお父さんから電話がかかってきて、その時ももうメンタルやられているので『もう辞める!』みたいな感じだったんですけど、『これから社会に出たとき、努力し続けて勝てることの喜び、負けた時の辛さを糧にしていくこと、両方が大切』そういう話を優しくしてくれるので、心の支えにはなっています」

■櫻井つぐみ選手
「応援は来てくれるので、自分が頑張っている姿を見せたいし、心配もしていると思うし、『何でも言って』と言ってくれるので、自分がまずは(パリ五輪で)結果を出して、目の前で“自分が一番喜んでいる姿”を見てもらいたいと思います」