大学3年生ながら「プロボクサー」として奮闘する選手が、14日、北海道で「プロ3戦目」に挑みます。スーパーバンタム級日本ランク15位の“先輩”に憧れ、はるばる岡山から高知の大学へ進学したという“大学生プロボクサー”は、文武両道の道を進みながら「プロ2勝目」を目指します。

プロ3戦目に挑む“大学生プロボクサー”山川倖平選手。

プロ3戦目に挑むのは、高知市の「黒潮ボクシングジム」所属の、山川倖平(やまかわ・こうへい)選手。岡山県出身の21歳です。同じジムに所属する、スーパーバンタム級ランキング15位の福永宇宙(ふくなが・そら)選手に憧れて高知の大学へ進学を決め、現在もトレーニングに励んでいます。

2023年にプロデビューした山川選手は、地元・岡山でのプロデビュー戦には敗れましたが、今年4月の2戦目は“2ラウンドKO”でプロ初勝利をあげました。

山川選手は現在、高知大学教育学部の3年生で、小・中・高の体育と家庭科の教職課程を履修しています。「将来は教師になるつもり」と話す山川選手は、今年9月には中学校での教育実習を控えていて、教職課程で授業数が多い中でも、文武共に厳しい環境に身を置いています。

14日(日)のプロ3戦目は北海道が舞台。この試合がプロデビュー戦となる、北海道畠山ボクシングジム所属の19歳・松橋大空(まつはし・たく)選手と対戦します。

山川選手は今回、普段の階級よりも体重が重い階級で、試合に臨みます。日ごろから山川選手を指導する、黒潮ボクシングジムの小川竜司会長は、「仕上がりは良く、切れもスピードも出ている」と話します。

■山川倖平 選手
「今回の試合は『53.2kg契約』で、自分の階級のスーパーフライ級(52.16kg)よりも重いウェイトでの試合になるが、ジムで体重の重い先輩とスパーリングをして調整してきた。愛媛のジムにも“出稽古”し、その中で“自分のテクニック”を出せるようになった」