■小松希芳さん
「不登校になってしまう人にはそれぞれの事情があると思いますが、決して自分を責めたりしないでほしい。私が一番伝えたいのは『何かひとつ、自分の好きなものを見つけること』。私の場合は、ものづくりが好きという気持ちを持ち続け、やりたいことを見つけられたからこそ、今があります。最近はSNSのように、自分から発信できる場所も、チャンスもたくさんあります。すぐに結果が出るとは限らないかもしれないけれど、地道に継続していけば、必ず良い方向が見い出せると思います。努力は必ず、将来の糧になります。」

小松さんが大切にしている言葉とは
工房の近くには海があり、山がある。波の音や鳥のさえずり、近くを走る列車が奏でる音を自然のBGMにイマジネーションを高めながら、自ら選んだ大好きな時間を積み重ねていく。
そんな小松さんには、大切にしている言葉がある。それは一言芳恩(いちごんほうおん)。声をかけてもらったことを忘れずに感謝すること、という意味がある。
■小松希芳さん
「私の人生がまさに、この言葉なんです。不登校だった時期に自分の個性を見つけて背中を押してくれた先生、ずっと私を見守ってくれていた家族。今の自分があるのは、まわりの人の支えがあったからこそです。いろいろな人に声をかけて頂いて、広がってきた世界。今の環境を作ってくれた人たちに感謝して、これからもファッション界で生き抜いていきたいと思っています。」