不登校経て「夢」の道へ いま若い人に伝えたいこととは

小松さんは、不登校だった日々を、自分の「夢の輪郭」が見えた有意義な時間だったと振り返る。

■小松希芳さん
「 特に中学時代は、年齢関係なく、いろいろな人と関わることで、思いやりの心や感受性を身につけることができました。更に、自分の個性が認められたことで自信にも繋がり、将来進むべき道も見え始めた貴重な時間でした。」

小松さんは、その後被服科のある高校に進み、卒業後は服飾専門学校へ。迷うことなく、衣装デザイナーの道を切り開いていった。

去年は、若手デザイナーの登竜門ともいえるカナダ・バンクーバーでのファッションショーに参加。SNSにアップしていた「春夏秋冬」を表現した4作品が、ショーの関係者に「他にはない色彩とデザイン」と評価されたことで参加することが決まった。

ファッションショー参加のきっかけとなった作品

初のファッションショーに向けて、1年がかりで12着の作品を仕上げ、海外デビューを果たした小松さん。着物をリメイクしたパンツルックや18畳ものフラフを裁断して仕上げたドレスなど、独自のスタイルをアピールした。

カナダ・バンクーバーでのファッションショー
18畳もの大きさのフラフをリメイクした作品

長いトンネルから抜け出し、しっかりと自分の居場所を見つけた小松さん。不登校の経験から、いま若い人たちに伝えたいこととは?