農家が作ったものを、より評価される市場で売っていくこと
(大石)
概算金の廃止は、この秋から?
(小泉大臣)
私は概算金が基本だということを言っているんですよね。この思いというのは何度も言っていますけど、農家の皆さんが売り先をちゃんと選べる。地域によっては農協しかないという地域も、もちろんある。これは概算金の話だけには限らないで、
例えば農業機械、これも高すぎるという話がありますよね。農薬・肥料・ダンボール、様々な農業のために必要な資材がある。この農業資材を販売をすることを今までJAグループがやってきて、それを買うのがお客さんである農協の組合員・生産者
。その皆さんに対して、やっぱり大事なことは、より安いものを、より良いものを、農家に販売をして手取りを上げて、かつ農家の皆さんが作ったものを、より評価される市場で売っていくこと。これが私は農協の一番大事なことだと思っているんです。
(大石)
濃淡はあれど農協がないと困るという方はたくさんいる。
(小泉大臣)
農協を全部なくせなんて全く言っていませんから。大事なことは競争相手は必要です。テレビ局だって同じじゃないですか、あそこの局は視聴率どれぐらいだとか。政治の世界も、やはり競争って大事ですよ。
(大石)
JA独占ではない形に?
(小泉大臣)
農協が農家の皆さんから選ばれる組織として地域にいるなら、それはそれで幸せなことなんですよ、農家の方にとっても。今まで私が(自民党)部会長時代からやっていますけど、例えば農家の皆さんが野菜を出荷するダンボール、これも相見積もりをやっていないケースだってあった。その時に自己改革という風に言いますが、競争相手がいるから初めて少しでも農家に選ばれるようにしようと思うわけじゃないですか。そういう環境はもっと作っていった方がいいという思いです。