今年、女子プロサッカー・WEリーグにデビューした新潟市出身の川村優理選手(34)。アルビレックス新潟レディースに中学1年生で加入しサッカー選手としてプレーを続ける彼女は、度重なる大きなけがに苦しんでいます。

「やめようかと何十回、何百回と思った…」
彼女の諦めかけた心をつないだものとは…(・後編の後編)

夢に見た海外挑戦 その3か月後に…

一度復帰したアルビレックス新潟レディースから海外挑戦の背中を押された川村さんは2017年3月にアメリカ女子プロサッカーリーグNWSLのノースカロライナ・カレッジに移籍しました。

試合にも出場し、順調に海外での戦いを続けていたその矢先。移籍から3ヶ月ほど経った5月末の試合のことでした。

その日のことを、川村さんはよく覚えていました。

「いつもは3バックのサイドをやっていたのですが、その試合は監督がボランチで起用してくれて。すごく楽しくプレーしていたのですが、試合中クリアボールが飛んできたので胸トラップして、味方にアウトサイドでパスを出したんです。その時に、後ろから来られてひざを巻き込まれて…」