「あのシーンは一生忘れられない」右ひざの大けが さらに…
前半29分、川村さんを激しい痛みが襲いました。スタジアムのドクターからは「Maybe ACL」＝ひざの前十字靭帯を損傷したかもしれないという言葉だけが聞き取れたそうです。
「ハーフタイムに、わざわざ自分のところに来てくれてチームメイトがハグしてくれて『大丈夫だよ』と言って励ましてくれて。母も試合を見ていたみたいで、すぐに電話をくれました。あのシーンは一生忘れられない」
川村さんは右ひざの前十字靭帯と半月板を損傷し手術。リハビリとなりました。
「しんどかったし、苦しかった」
普通は3か月程度で走れるようになれると言われるところを、4か月かかるなど順調とは言えませんでした。
それでも8か月後には練習試合に出られるようになり、ようやく試合に…というところで、今度は左ひざの前十字靭帯を損傷してしまいます。
「やったときはマジか…という感じでしたけど、自分以上に悲しんでる監督やコーチ、チームメイトを見たら、自分自身も落ち込み切れなかったというか…なので『もう1回頑張ろう』と切り替えることが出来たと思いますね」
1回目よりも2回目のほうが順調に進んだという治療とリハビリを経験し、川村さんは2019年に再びアルビレックス新潟レディースに復帰。2シーズンを戦いました。
